耐熱・耐薬品・耐荷重｜床の用途から探す

床の用途から要求性能を検討する

表面をきれいにするためだけではない

「床が薬品で汚れて腐食してきた」
「床の表面が剥がれてきた」
「床が滑りやすくて作業が危険」

床の補修において、床の表面のひび割れを埋めたり、きれいにしたりするのは当然のこと。
塗り床を施工する際には、耐熱性、耐薬品性、耐荷重性など、床ごとに必要とされる「機能」を検討し、それぞれの要求性能に合った工法・塗料を選ぶ必要があります。

具体的な用途

使用場所や用途に応じて、床に必要な「機能」は異なります。
次のような付加的機能のうち、どの機能が必要なのか検討して工法や塗料を選びましょう。

耐薬品性	様々な薬品に対する耐性は、食品工場や医療施設などに必要な機能です。日常的に化学薬品を取り扱う施設や、洗浄・消毒のために多様な薬品を使う施設の床には、耐薬品性を持つ床材が求められます。
耐荷重性	キャスター付きの機器を使う工場や施設では、荷重による床ダメージが問題となります。工場、倉庫、物流施設など、貨物やパレット、ボンベ、タンク、ドラム缶などの重量物を頻繁に移動する施設では、耐荷重性に優れた床材が求められます。
耐衝撃性	貨物、工具、什器・機械器具など重量物の落下に対する耐性です。車輌・船舶などの重工業関連施設や、印刷・窯業など取扱い製品が重量物である工場において必要な機能です。車両整備施設など、衝撃を受けることの多い施設でも、耐衝撃性が求められます。
耐摩耗性	粉塵や破片によって床の摩耗が懸念されるような場所には、耐摩耗性が求められます。例えば、食品工場や医療関連施設、電子部品工場のクリーンルームなどです。耐摩耗性の優れた床材は、フォークリフトやプラッターなどによる床へのダメージも防いでくれます。
耐汚染性	汚れがつきにくく、汚れが付着しても取り除きやすい性質は、清潔性が求められる食品工場や医療施設などで必要な機能です。耐汚染性に優れた床材は、施設の床を長く清潔に保ち、美観を保持してくれます。
耐熱性	耐熱性に優れていると、熱湯の排水や蒸気洗浄などあらゆる熱から床を守ってくれます。床に対して熱負荷がかかり続けると、塗り床材の機能が著しく低下します。熱による疲労で塗り床材が割れたり、はく離したりすると、内部のコンクリート等にも影響が出て、床の寿命を早めてしまいます。耐熱性が必要とされる施設としては、食品工場や学校の給食室、厨房などの加熱調理設備のある施設を始め、蒸気洗浄を頻繁に行う施設、熱水・高温の油を多用する施設が該当します。
環境対応（低温など）	冷凍庫や冷蔵庫など過酷な環境の床に対しては、低温環境の中でも長持ちする耐性が必要になります。また低温下の環境でも硬化しやすい性質を持つ塗料であれば、冬期でも1日に二度塗りが可能となり、翌日には乾燥した状態でお使いいただけます。
抗菌性・カビ抵抗性	食品、飲料、薬品等の製造、加工関連施設など、雑菌などの繁殖を嫌う施設では、抗菌性やカビ抵抗性が求められます。抗菌・防カビ性能に優れた床材は、感染源となる菌の増殖を抑止し、より清潔な環境をつくるための補助機能としての役割を果たします。もちろん、衛生管理のためには、床材だけで対応できるものではなく、殺菌・消毒作業など、施設維持管理上の日常メンテナンスと組み合わせることも重要です。
高接着力	耐久性のためには高接着力も塗り床材の必須機能です。「剥がれない」という下地コンクリートとの強力な接着性によって、総合的な耐久性を発揮し、長期間にわたって床を守ります。

「工法」＋「塗料」で最適な提案を

工場や物流倉庫など、多くの産業関連施設の床は、様々な種類の負荷が複雑に組み合わさって、絶えず影響を受け続けています。
これらの負荷に耐えて、床を良好で清潔な状態に保つことは、品質・衛生・安全のために極めて重要なことです。
トーシン工業では、お客様から要求される希望に応じて、工法・塗料それぞれの観点からソリューションをご提案。
床の改修によって、床の不具合に関するお悩み解決をサポートいたします。